小学生編

●質問1
 ことばが時々つかえます。(小2男)○

●答1
 ことばをしゃべる時、話し始めの音声を繰り返したり、
詰まったりすることを「吃音」といいます。吃音は、
ことばの発達がめざましい2〜3歳ごろによく見られますが、
その後も続く場合は、
子どもの周囲で何か変わったことがないか考えてみてください
(例えば、小学校でクラス替えがあった、弟や妹が生まれたなど)。
子どもは、自分が感じている不安や緊張、
不満の気持ちをことばで表現することが難しいときに、
ことばがつかえたりすることがあります。
また、相手の気持ちを思いやって自分の本当の気持ちを表現できなかったり、
きょうだい間の葛藤が原因だったりすることもあります。
あまり、ことばそのものにとらわれて注意を促したりするより、
ゆっくりと聴く姿勢を示し安心した雰囲気で、
自分の気持ちが表現できるよう配慮することが大切です。
ただし、吃音が長引いたり、ひどくなるような場合には、
耳鼻科や小児科などの専門機関に相談されるとよいでしょう。○

●質問2
 好き嫌いが多く、特に野菜を食べません。(小1女)○

●答2
 離乳期以降、子どもはさまざまな味を体験することによって、
酸っぱい物や苦い物も食べられるようになります。
ところが、料理をする人の好き嫌いで、
食卓に出る機会の少なかった食品は、
子どもにとっても苦手な物になりやすい傾向があります。
また、子どもの噛む力は16歳でほぼおとな並みと言われています。
野菜や肉などは繊維が多いため、味だけではなく、
子どもの噛む力では噛み切れないことが好き嫌いの原因になっていることもあるのです。
ですから、子どもの苦手な食べ物は、食べやすい調理
(細かく切る、柔らかくゆでるなど)を心がけることも必要だといえますね。
また、親子で一緒に食事作りをするなど、
食事は楽しいものだという体験をすることも、
好き嫌いをなくす一番のポイントといえるのではないでしょうか。○

●質問3
 目をパチパチさせます。チック症状でしょうか?(小1男)○

●答3
 チックは、自分の意志とは無関係に、急速に繰り返される運動です。
もし、「パチパチ」がそのような様子なら、 チックの可能性が高いかもしれませんね。
原因は、その多くが慢性的な緊張状態によることが多いので、
子どもの環境を見なおしてみる必要があるでしょう。
また、眼のかゆみが原因のこともあるので、眼科を受診されるとよいでしょう。
症状そのものでなく、子どもの背景に目を向け、
子どもがリラックスできることが大切だといえそうです。○

●質問4
 おねしょが毎晩続いています。(小5男)○

●答4
 おねしょをされると、お母さんも暗い気持ちになってしまいますね。
もちろん、子ども本人が情けない気持ちでいっぱいですから、
いやな顔をしたり、叱ったりはしないでくださいね。
ただし、日中漏らしたり、尿の色が気になるときは、
身体的な病気が原因かもしれません。病院で相談しましょう。
身体的に問題がない場合は、心因性の可能性が高いと考えられますので、
何かストレスとなるような背景はないか考えてみましょう。
大切なのは、「また、おねしょをしてしまうかも…。」
という子どもの不安な気持ちをやわらげることです。
おねしょは必ず直ります。気楽にのんびりかかわっていきましょう。○

●質問5
 生理が始まったようです。(小6女)○

●答5
 まずは、「おめでとう。これで、あなたも身体はおとなの女性になったのね。」
と声をかけましょう。
その上で、生理ナプキンの使用方法、汚れた下着は自分で洗う、
など処理の方法を説明しましょう。
また、性の正しい知識を学ぶ良いチャンスですね。
絵本などを題材に、
性行為の結果がもたらすいろいろな問題について親子で一緒に話し合い、
「いのち」を大切にする気持ちを育んでいきたいものです。○

●質問6
 友達ができません。学校でもひとりでいるようです。(小3女)○

●答6
 おとなしすぎたり、活発すぎてグループになじめないことがあるようですね。
親としては、やきもきしてしまいますが、
その分、家では親子で楽しむ時間を増やされてはどうでしょうか。
きっと、子どもの方からいろいろ話してくると思いますよ。
また、子どもだけでなく親同士がまじわり、
親子での交流の機会を工夫されることも一案です。
また、担任の先生に相談してみるという形で、子どもをサポートすることもできますね。○

●質問7
 学校でいじめられているようです。(小4男)○

●答7
 いじめの程度はどのようなものでしょうか? 
担任の先生は気付いておられるのでしょうか? 
子どもがいじめられていることがわかったときは、
まず子どもとじっくり話す必要があります。
その上で、担任の先生にいじめている子どもに注意してもらうようお願いするのか、
もしくは子ども自身にふんばってもらうのか、解決方法を子どもと一緒に考えましょう。
そして、いじめられた子どもに対しては、ふがいなさを非難するのではなく、
自分に対する自信を回復できるように良い点をほめたり、
子どもが一生懸命取り組んでいることを見つけて評価したり、
親はいつでも“あなたの味方なのだ”という気持ちを伝えたり、
豊かな心で力づけていきたいものです。○

●質問8
 「学校が楽しくない」といって登校しようとしません。(小3男)○

●答8
 親としては、どきっとするような発言ですね。
ですが、ここは落ち着いて、子どもの理由を聞いてください。
そして、子どもと一緒に問題の解決法を考えましょう。
むやみに学校を休むのは、よい方法だとはいえませんが、
お父さん・お母さんの励ましを受けても、どうしても登校したがらないときは、
「今は、学校には行けない」という子どもからのメッセージです。
子どもが心と体のバランスを回復するまでの休養期間と考えましょう。
そうすれば、子ども自身から「学校に行く!」
という発言が自然に出ることもあるでしょう。
ただし、休みが長引くようであれば専門機関に相談し、
子どもの言葉や行動の意味を理解するなど、
子どもの心の状態に応じた対応が必要です。○

●質問9
 忘れ物を注意されても直りません。(小1男)○

●答9
 まず、今までの生活での親子のかかわりを見直してみましょう。
保育所や幼稚園の準備はどうでしたか?
親がすべて用意していたのなら、小学生になったからといって、
急に一人で準備するのはむずかしいですよね。
自分に必要なものを準備することは、
自分の行動に見通しをもって考える力を、 将来的には、
自分の面倒を自分でみることができる力をつけるために必要なことです。
「明日は学校で何をするのかな?」と子どもとの会話を通じて、
子どもと一緒に学校の準備を手伝う方法はどうでしょうか。
まどろっこしくて、ついつい手が出てしまいそうになるとは思いますが、
ここはぐっとこらえて、子どもが自分でちゃんとできる力を育てていきましょう。○

●質問10
 宿題はもちろん、家で勉強しません。(小学生)○

●答10
 小学校低学年では、
勉強って楽しいものなんだな、そんなに難しいものではないんだな、
という気持ちを育てていきたいものです。
「今日は、学校でどんなことを習ったのかな?
…そう、面白いこと習ったのね。よかったね。」と、
子どもと会話を楽しみつつ、宿題に付き添ってみましょう。
宿題以外の勉強で、何時間も机に座らせる必要はないように思います。
高学年になると、そろそろ得意・不得意がはっきりしてくる時期です。
得意な科目に注目して励ましてあげると、
子どもの自信につながっていきます。いずれにしても、
勉強することの楽しさを育てていくことが家庭学習の基本のようです。○

●質問11
 家のお金を持ち出します。問い詰めると、すぐにわかる嘘をつきます。(小4女)○

●答11
 お父さん・お母さんは「ちゃんとお小遣いをあげているのにどうしてかしら?」
と思われるかもしれません。
でも、子どもが欲しいのは、お金そのものでしょうか?
子どもが一番欲しいのは、お父さん・お母さんの関心であるかもしれないのです。
“自分のことをわかってくれない”と感じている子どもにとっては、
その寂しさや不満を表現するには、おそらくほかに方法がないのです。
ですから、「悪い子」として厳しく叱ったり、他のきょうだいや同級生とくらべて、
「あなたはダメな子」とみなすことは、
ますます子どもの寂しさや不満を増長させてしまいます。
ふだんの家庭の中での子どもの様子を考えてみてください。
子どもの方からすすんで話をしてきてくれていますか? 
親の方から、子どもに話させよう、
聞き出そうというコミュニケーションになっていませんか? 
また、お金の管理についても再度点検してみましょう。
いずれにしろ、親子の関係を見直す機会なのかもしれませんね。○

●質問12
 きょうだい喧嘩が絶えません。(小学生)○

●答12
 きょうだいの関係は、生まれた順で力関係が決まりやすかったり、
親や周囲のおとなも「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから…」
と出生順を気にした関係を求めがちになります。
そのような中で、きょうだい喧嘩ということも起こってくるのでしょうね。
しかし、家族の中で親とは違う、
生活を共にするひとの存在はとても大切なものです。
子どもたちは、きょうだい喧嘩も含めた関係の中で、
ライバル意識、信頼感など、さまざまな体験や感情を味わっていきます。
きょうだい仲良く、に越したことはありませんが、
怪我をしない限り、きょうだい喧嘩に親が口を出す必要はないと思います。
親は、中立の立場で、おおらかに見守ることです。○

●子育ていろいろセンターでは、子育てに関するさまざまな悩みについて、みなさんと一緒に考えていきたいとおもいます。ぜひ、ご相談ください。相談員一同、お待ちいたしております。○


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