桂 小米朝さん 吹田市在住
桂米朝の実子。78年に桂米朝に入門。独演会などを数多くこなすかたわら、舞台やテレビドラマへの出演も多い。92年大阪府民劇場奨励賞を受賞。現在、NHK教育テレビ「ドイツ語会話」、ABCラジオ「ザ・シンフォニーホールアワー」、テレビ大阪「ハートフル大阪」に出演中。6月1〜25日、大阪松竹座で「風まかせ 弥次喜多道中浪花双六」に桂ざこば、桂南光とともに出演。 
子どもとともに勉強…
−−桂米朝さんの息子さんということで子ども時代はどんな環境でしたか?

 僕は長男なのにいつも家には内弟子さん、つまり血縁ではないお兄ちゃんたちがいたんですね。内弟子さんに面倒を見てもらうことが多かったんです。父親は父親である以前に師匠でもあるわけですから、思春期の子どもが持つ通り一遍の悩みなんかはどちらかっていうと内弟子さんや母にうち明けることが多かったですね。

−−小米朝さんは、家ではどんなお父さんなんでしょうか?

   現在は小学校3年の息子と小学校1年の娘がおり、子どもに接する時間があるときには努めて一緒にいるようにしています。最近の子どもは小さいときからテレビゲームなんかをしますよね。まあ、まったくゲームをさせない、テレビを見せないというのは無理ですから、我が家ではゲームは1日1時間と決めていたんですよ。でも1時間って結構長いんですよ。これはちょっとあかんなあと思い、クリスマスの日に「ゲームは40分までにしたまえ・サンタより」というカードを書きました。子どもはこれを見てビックリしてましてね。尊敬するサンタさんのいうことなら40分にするって自分で決めたんです。まあ、これまではそんな話が通じたんですけど、これからはねえ…。

−−最近は親が子どもに対して将来への道を作ることが多いと思うんですが…。

  これに対しては反対意見もあると思いますが、親のエゴは名前を付けるところまでやなあと思います。それ以降はあまり子どもに押しつけると反発をくらうし、親には分からない素養があって、思いもしなかった道にいくかもしれませんからね。  ただ、「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、これは言い得て妙だなと思います。3歳までに将来に影響する何かが備わってしまうような気がしますね。テレビゲームで育った世代が親になり、その子どもは、生まれてからファストフード・テレビ・核家族で、移動は車…ということになるとちょっと怖いですね。まずは3歳までにしっかり育ててあげなさいと僕は言いたいですね。以降は子どもの独創性に任せましょうということです。

−−住んでいる地域での子育てという面については?

 我が家の場合は、近所のいろんな環境の子どもたちが入り混じって遊んでいます。近所にちょっと子どもを預かってもらっり…逆に預かったり…。昔は祖父や祖母が子どもの面倒を見たりしていい家庭環境を作ってくれたんですが、時代の流れで核家族が増えていった。なら、核家族どうしがつながってギブ&テイクの関係でいい環境を作り上げていかなければならないんですよ。そんな意味で、今住んでいるところは良き子育て環境にあるといえますね。

−−地域ぐるみでの子育てが重要ということですね。

 学校が週休二日制になりましたよね。そんな状況からも地域でのつながりっていうのが大切になってきたと思うんですよ。人と人が直に話してこそふれあいだよって思います。デジタルじゃなくアナログな関係を大切にしたいと思う人が増えれば、地域的にいい社会ができあがっていくのでは。

−−今現在、子育てをしている人にアドバイスは?

 バーチャルだけが世の中じゃなくて、本当はナマなんだよということを伝えてほしいですね。ものの本来の姿を伝えることが重要だと思います。そんな中で「親も子どもとともに勉強、成長」していけばいいんじゃないですか。

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