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調理実習講座のレシピ公開 詳細

からだにやさしい食べ物講座~離乳食をつくろうI~

$☆$からだにやさしい食べ物講座$☆$

☆☆これから離乳食をはじめる方へ(5,6ヶ月頃)☆☆

☆厚生労働省:平成19年3月「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいて進めていきましょう。!

☆離乳食は、赤ちゃんにとってもママにとっても、初めてのことばかりです。

大切なことは無理をしないことも!約1年余り(5・6~18カ月)という期限があることです。!

☆離乳食は、食事に慣れるための練習です。

☆食べることの楽しさを教えてあげましょう。!

1.☆☆☆離乳食は、6つのお約束を心がけて、楽しく取り組みましょう!☆☆☆

  1. その子なりのペースで:赤ちゃんの発達には個人差があるの、離乳食の目安量にとらわれる必要はありません!その子なりのペースで進めましょう!ほかの子と比べないでくださいね!赤ちゃんの発育・発達は個人差が多く、食への興味も異なります。発育が心配な時は、母子手帳に記載されている乳幼児身体発達曲線(成長曲線)で確認しましょう。
  2. ママがイライラしない!:本来食事は楽しいもの!ママがイライラしていると赤ちゃんに伝わり、食事の雰囲気が損なわれます。おおらかに取り組みましょう!!!
  3. 栄養バランスは2~3日単位で栄養バランスの良い食事を心がけることは大切ですが、毎日・毎食気にしていると疲れてしまうので、2~3日単位で考えるようにしましょう!(食事バランスガイドも上手に利用しましょう!)
  4. 赤ちゃんの様子を観察:「おいしいね!~!」と声をかけながら、赤ちゃんが食べている様子を確認!!!特に、初めての食べ物を与えた時は、体調の変化(ご機嫌?ウンチやおしっこの回数?色?等)にも気を配ってくださいね!赤ちゃんの発育・発達の様子をよく見ながら離乳食を進め、親子の関係をより豊かなものにしていきましょうね!!!
  5. 食べる楽しさを教える:食事や食べ物に対する興味・関心は離乳食からスタートします!楽しい雰囲気の中でいろいろな味を体験させて、!食べるたのしさ!を育みましょう。
  6. ベビーフード?:調理に手間をかけられない時・ママが体調を崩した時や、外出時等には、ベビーフードも表示を良く見て、上手に利用しましょう。ただし!(注)ベビーフードをあげるときは、必ずママが味見をして、必要な分だけ小鉢などに入れてから!味見したのとは別のスプーンであげましょう!(赤ちゃんの虫歯予防のために・・・)又、のこったベビーフードは、清潔に取扱い冷蔵庫などに保存して、その日のうちに消費しましょう!

2.☆☆離乳食の調理ポイント

  • 子どもの口腔機能の発達に応じた「柔らかさ」「大きさ」にすることです!【茹でる】【刻む】【つぶす】等の調理操作が基本となり、水分が多くうすあじです。
  • 乳幼児は、大人に比べ、細菌に対する抵抗力が弱いですので、特に衛生的に取り扱ってください!!!赤ちゃんにあげるとき、調理の死後は、殺菌のため熱を通し、人肌に冷ましてからあげましょう!!!

☆離乳食は、和食を基本にしましょう

  • 固さ・味付け・量の目安:月齢や食材によっては手順や組み合わせが異なります。
  • 固さ・・・初めはポタージュ状、慣れてきたらヨーグルト状に!
  • 味付け・・基本的にこの時期調味料は不要!⇒だし汁や野菜スープでのばす程度。
  • 量・・・・1日1品(出来るだけ午前中に)小さじ1杯から始め、1さじずつ増やしましょう!新しい食品を始めるときも同じ!

離乳食作りでは、日頃あまり使わない調理方法(すりつぶす、濾す等)もあるので、持っていると便利な調理器具や電子レンジ・フリーザー等の上手に利用して出来るだけ手間や時間をかけないで作ってみましょう。

  • あると便利な調理器具!:茶こし・すり鉢兼用の食器・小鍋・小さめのフライパン・電子レンジ対応のフタ付き耐熱容器・フォーク・すりおろし器・調理用はさみ・小さいナイフ・小さいまな板・スティックミキサー・フードプロセッサー等

☆電子レンジの使い方

*電子レンジのメリット・デメリット!

(注)1:お持ちの電子レンジの取扱説明書をもう一度確認!お願いいたします!

(注)2:機種・ワット数により加熱時間は異なりますので、注意が必要!

  • 調理時間の短縮!
  • 水溶性の栄養成分の残存率が高い!
  • 殺菌効果がある!
  • 少量の調理でも無駄がない!しかし

(注)3:食材や食器によっては、電子レンジ調理に適さないものもあるので、注意が必要です!!!

(注)4:利用上の注意!!

  • ゆでる・・・水分を逃がさないようにラップで包む、又は、器にフタをしてから加熱しましょう!!
  • 蒸す・・・・耐熱容器に食品を入れて少量の水を加えラップ又はフタをかけて加熱しましょう!!
  • 水切り・・・豆腐をペーパータオルで包み、耐熱容器に入れ、ラップやフタをしないで加熱する。

☆☆離乳食☆☆ちょと悩んでしまう?こんな食品!!青字は離乳食に不向きな食品です】数字は生後の月数

食品名 5,6ヶ月 7,8ヶ月 9~11ヶ月 12~18ヶ月 コメント(基本的に加熱してからあげましょう)
おもち × × × × のどに詰まらせる心配があるので3歳ぐらいまでは与えない
長いも × ×

生のままでは、口の回りがかゆくなるので与えない。

加熱すればよい。

こんにゃく × × ×
消化が悪いから12~18ヶ月から
インスタント麺 × × × × 避けたい食品の一つ

フライ

天ぷら

×

 

×

 

下痢をしやすいので量に注意して9~11ヶ月から

厚揚げ

油揚げ

×

×


湯通しして使用。まわりの揚げ部分を取り除きましょう。

ハム

ソーセージ

×

 

×

 

×

与えるなら12~18ヶ月から無添加の物を。

 ゆでると塩分脂肪分が減る

ベーコン

× × × × 塩分・脂肪分がいがいに多いので避けたい食品。

背の青い魚

× ×

アレルギーを起こしやすい!サバ・サンマ等は新鮮な物を

よく加熱して与える

刺身
× × × × 雑菌の心配があるので、2~3歳までは加熱して与える。
イカ・たこ
× × × × 消化が悪いので赤ちゃんには不向き
エビ・カニ
× × アレルギーを起こしやすい食品!与えるときは充分に加熱して与える

たらこ

イクラ等

× × × ×

塩分・食品添加物が多く、消化も悪いので与えない

 

かき

あさり等

× × × 12~18ヶ月からよく加熱して与える

ちくわ

かまぼこ等

× × × 塩分や添加物が多いので12~18ヶ月から

レンコン

ごぼう等

× × × 細かく刻んで加熱してから12~18ヶ月から
キノコ類
× × 消化しにくいので、細かく刻んで9~11ヶ月から

しょうが

にんにく

× ×

刺激が強いので与えたくない食品。

におい消しとしてなら9~11ヶ月から

ケチャップ
× × 少量なら9~11ヶ月から
マヨネーズ × × 少量なら9~11ヶ月から
みりん・
× × ×

アルコールを含むので、使用するときは

アルコールを飛ばして少量を!

だしの素

固形スープ

× × × × 与えたくない食品。手作りがベスト!
香辛料 × × × × 与えたくない食品。カレーは9~11ヶ月から風味付に!
ピーナッツ等 × × × ×

3歳までは食べさせない!気管に入って詰まる危険!

アレルギーにも注意!

ゼラチン

× × アレルギーを起こしやすい!

こんにゃく

ぜりー

× × × × 窒息の危険!!幼児・高齢者には食べさせないように!!!
はちみつ × × ×

1歳までは与えない!

乳児ボツリヌス症の感染源になることがある!

寒天 × × × 消化しにくい食品
生クリーム × × × ×

乳脂肪分が多いので、消化しにくい食品。

赤ちゃんには、不向き!

アイス

クリーム

× × × ×

乳脂肪分が多いので、消化しにくい食品。

赤ちゃんには、不向き!

※水について!

育児用ミルクの調乳に使用したり、1歳未満の乳児に飲用として与える場合は、軟水(カルシウム等のミネラル分含有量の少ない水)を必ず一度煮沸してから使用しましょう。

開催日 2014年10月29日(水)
時間 10:30~12:30
講師 管理栄養士 反保多美子さん
参加者 24人

おかゆ・軟飯の作り方

☆作り方の違いは、水加減だけ

一度に数回分作り、1回分ずつ分けて冷凍保存しておくとよい。1週間以内で使い切りましょう!

10倍かゆ

(5ヶ月頃)

7倍かゆ

(6ヶ月頃)

5倍かゆ

(全かゆ)

7,8ヵ月頃

軟飯

(11ヵ月頃~)

米カップ 1/2 1/2

1/2

1/2
水カップ 3+1/2

2+1/2

1+1/2
  1. 米は洗って水気を切り、鍋に入れて定量の水を注ぎ、20~30分おいて充分に吸水させる。
  2. 鍋を強火にかけ、沸騰してきたら火を弱め、吹きこぼれないようにフタをずらして、約50分にる
  3. 火をとめキッチリとフタをして、10分程蒸らす

☆炊飯器を利用しておかゆを作る

  1. 炊飯器に2カップ(大人用のごはん)の米と適量の水を入れる。
  2. といだ米10gを耐熱カップに入れて水100mlを加えかき混ぜて(1)の炊飯器の真ん中にカップごと入れ、大人のご飯と一緒に炊く。(取り出してから、すり鉢で熱いうちにすりつぶす)(注)取り出すときは、とっても熱い!滑りやすい!くれぐれもヤケドをしないように注意してください!

☆ごはんからおかゆを作る

  1. 10倍がゆをつくる場合は、ごはんと水の量は1:4を目安とする。
  2. ごはんと水を小鍋に入れ、ごはんをほぐして、火にかける。
  3. 沸騰したら、フタをずらして弱火にし、様子を見ながら20分程煮る。
  4. 火をとめてキッチリフタをして7~8分蒸らす。

注意:ごはんの固さや作る量、鍋の形状、火力などにより、出来上がりの状態が変わるので、水の量は加減してください!

 A.電子レンジを使っておかゆをつくる


温かいご飯10ぐぉすり鉢でペースト状にすりつぶし耐熱容器に入れ、お湯100mlを加えてよくかき混ぜ、電子レンジ700wで約2分加熱、その後フタや、ラップをして10分蒸らす。

 (加熱中にラップをすると吹きこぼれることがよくありますので取り出してからラップをして蒸らします。)

(取り出すときは、熱いので、ヤケドには充分注意してください!)

(注)お湯は、ごはんをすりつぶしてから加えて下さい。

4)基本一番だし汁(混合だし汁)の取り方

3カップ分(出来上がり量600ml)の目安

  • 水・・・・・660ml(出来上がりの量10%増し)
  • だし昆布・・6g(出来上がりの量の1%)+かつお節・・12g(出来上がりの量の2%)
  1. 昆布は、だしが出やすいように両端を手で裂いて切り込みを入れ、鍋に分量の水とともに入れ30分位浸けてから弱火にかける。加熱中は吹きこぼれないようにフタをしない。
  2. 昆布の表面に小さな泡が出てきたら昆布を取り出し、かつお節を入れ、ひと煮立ちしたら火を止め、かつお節が沈みかけたら布巾又はペーパータオルでこす。

 B.お手軽だし汁の取り方(お椀1杯分・150mlを電子レンジで!!)


 

  • 耐熱容器に水200ml+だし昆布3cm角1枚+削りかつおミニパック1袋を入れ電子レンジ700Wで1分30秒加熱し、茶こしでこす。(Dのあけぼの煮に使用します)

野菜スープ

【材料】(作りやすい分量・出来上がり量2カップ分=400ml)

  • にんじん    小1本
  • たまねぎ    小1個
  • はくさい    小1枚
  • きゃべつ    小1枚
  • ジャガイモ   小1個
  • だし昆布    5cm角
  • 水       4~5カップ

《作り方》

  1. 材料は、すべてよく洗って皮を取り適当な大きさに刻み、鍋に入れ分量の水を入れ火にかける。(野菜はアクの少ない野菜なら、何でもOK!
  2. 沸騰直前にだし昆布は、取り出す。(取り出した昆布は、刻んでサラダや炒め物、煮物等に利用しましょう!
  3. 沸騰してきたら、弱火にしてコトコト煮る(1~2時間)。煮汁(スープ)が半量になれば上澄みを野菜スープとして使う
  4. 残った野菜のジャガイモ・キャベツ・タマネギは(C)の野菜のスープとして使う。にんじん・はくさいは(D)のあけぼの煮に使います。

(注)残ったときは製氷器やフリージングパックに入れて冷凍し、1週間以内に使い切りましょう!!

 

野菜スープ

(C)野菜のスープ煮

[材料](1人分・1回量が少ないので2~3倍量で調理して、冷凍保存しましょう) 
野菜スープ    80~100ml

ジャガイモ    10g

キャベツ     5g

タマネギ     5g

[作り方]

  1. 野菜スープの野菜を熱いうちに、キャベツ、タマネギは、包丁で細かく刻み、ジャガイモはそのまま、すり鉢でなめらかにすりつぶし、残ったスープを適宜加えて煮る。
  2. はじめは、なめらかなポタージュ状にする。慣れてきたらヨーグルト位の固さにと、段階を追ってスープの量を減らしていく。

※(注)1人分の時は、すりつぶした材料を耐熱容器に入れ、適量のスープで調節し、電子レンジで加熱するとよい。 

野菜のスープ煮

(D)あけぼの煮

[材料] (1人分)

絹ごし豆腐    20g

にんじん     10g

はくさい      5g

(B)のお手軽だし汁 20~50ml  

[作り方]

  1. 豆腐はすり鉢ですりつぶす。
  2. にんじん、はくさいは、包丁で細かく刻み、すり鉢でなめらかにすりつぶす。
  3. (1)(2)と(B)のだし汁を合わせて小鍋に入れ火を通す。

 ※(注)1人分の時は、(3)を耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱する。


☆☆☆これから離乳食を始める保護者の方へ☆☆☆

!!!食物アレルギーについて正しく知りましょう!!!

お子さんが誕生して、そろそろ離乳食を始めようと考える時期ですね。離乳食を始めるに当たり、食物アレルギーについて、心配されている方もいらしゃるのではないでしょうか。食物アレルギーについて正しく知り、バランスの良い食生活をスタートしましょう。

食物アレルギーってなに?

  • 食物アレルギーは食物によって起こるアレルギー症状で、多くは、食物に含まれるたんぱく質が、アレルギー反応を引き起こします。
  • 乳幼児に多く発症し、成長とともに軽快していくことが多いのが特徴です。

食物アレルギーで起こる症状

  • 皮膚のかゆみや湿しん、口や目のはれなどが多くみられます。
  • その他に腹痛やゼーゼーして息が苦しくなるなどの症状がみられることもあり、まれに、意識障害や血圧低下などのショック症状(アナフィラキシーショック)を起こすなど、命にかかわることもあります。

原因となる食物

  • 乳幼児期は、鶏卵・乳製品・小麦が多く、幼児期になると魚卵・ソバ・甲殻類(えび・かになど)・ピーナッツ・果物類で新たに発症する例がみられ、学童期からは甲殻類やソバが多くなります。

☆☆☆誤った判断で食物の除去をすることは、危険です☆☆☆

  • 食物アレルギーの治療の基本は、正しい診断に基づいて、必要最小限の原因食物を除去すること(食べないこと)ですが、子どものアレルギーを心配するあまり、思い込みで食物の除去をしている例もみられます。誤った判断で除去を行うと栄養が偏り、子供の発育・発達に影響を与えることがあります。食物アレルギーかもしれないと思ったら、医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

???よくある質問 Q&A???

Q1:食物アレルギーと思ったら、どうしたらよいでしょうか?医療機関のかかり方についてもおしえてください。

  1. 食物アレルギーの症状かなと思ったら、まず身近な医療機関であるかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医はていねいに病状を説明し、必要に応じ、ふさわしい医療機関を紹介してくれる役割を担っています。診断や治療方針(専門的な検査や治療を行う医療機関にかかったほうがよいか等)について、よく相談しましょう。また、的確な治療を受けるためには、症状の経過や変化を整理したり、知りたいことや疑問点を書き出す等の準備をし、要点を正確に伝えることもたいせつです。

※日本アレルギー学会の専門医制度で認定された医師が、自分の居住地域にいるかどうかを知ることができます。

Q2:食物アレルギーの治療にはどのようなものがありますか?

  1. 治療の基本は、医師の正しい診断に基づき、必要最小限の原因食物を除去することです。原因となる食物の数や種類は一人ひとり異なり、症状も個人差があります。除去する食物の種類のほか、除去の程度や方法、期間について医師と十分相談しましょう。

Q3:離乳食を始める子どもがいますが、兄に食物アレルギーがあります。食物アレルギーを防ぐために離乳食を遅らせたり食物を除去した方がいいでしょうか。

  1. 離乳食を開始する時期や食物の内容について、標準的な時期、内容で始めましょう。基本的には予防的な食物の除去は必要ありません。御家族に強いアレルギー病歴があるなど、心配な場合は、医師に相談することをお勧めします。

Q4:アレルギーの抗体検査(特異的IgE抗体検査※)をしたところ、複数の食物が陽性と判定されました。すべて、除去したほうがいいでしょうか?

  1. 抗体検査で陽性となっても食物アレルギーの症状が出るとは限りませんので、陽性となった食物のすべてを除去しなければならないということにはなりません。除去する食物については、医師と十分相談しましょう。

特異的IgE抗体検査:どのようなアレルゲン(アレルギーの原因となっている食物)に対して、血液中にIgE抗体がどのくらいできているかを調べる検査。

あけぼの煮
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