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からだにやさしい食べ物講座~離乳食をつくろう~

これから離乳食をはじめる方へ(5,6カ月頃)

開催日 2012年5月25日(金)
時間 10:30~12:30
講師 管理栄養士 反保多美子さん
参加者 24人

おかゆ(電子レンジを使って)

温かいごはん10gをすり鉢でペースト状にすりつぶし、耐熱容器に入れ、お湯100mlを加えてよくかき混ぜ、電子レンジ700Wで1分加熱後、フタやラップをして10分蒸らす。
(加熱中にふたやラップをすると吹きこぼれる事がよくありますので取り出してから、ふたやラップをして蒸らします)
取り出すときは、熱いので、ヤケドには充分注意してください 。
お湯は、ごはんをすりつぶしてから加えて下さい。 

野菜スープ

残ったときは、製氷器やフリージングパックに入れて冷凍し、1週間以内に使い切りましょう
[材料] (作りやすい分量・出来上がり量2カップ分=400ml)

にんじん     小1本

タマネギ     小1個

はくさい     小1枚

キャベツ     小1枚

ジャガイモ    小1個

だし昆布     5cm2

水        4~5カップ

[作り方]

  1. 材料は、すべてよく洗って皮を取り、適当な大きさに刻み鍋に入れ、分量の水を入れ、火にかける。(野菜はアクの少ない野菜ならなんでもOKです)
  2. 沸騰直前にだし昆布は取り出す。(取り出した昆布は、大人用に刻んで、サラダや炒め物、煮物などに利用しましょう)
  3. 沸騰してきたら弱火にしてコトコト煮る。(1~2時間)煮汁(スープ)が半量位になれば、うわずみを野菜スープとして使う。
  4. 残った野菜のうち、ジャガイモ、キャベツ、タマネギは野菜のスープ煮に使います。にんじん、はくさいはあけぼの煮に使います。

野菜のスープ煮

[材料](4人分・1回量が少ないので2~3倍量で調理して、冷凍保存しましょう) 
野菜スープ    約400ml

ジャガイモ    40g

キャベツ     20g

タマネギ     20g

[作り方]

  1. 野菜スープの野菜を熱いうちに、キャベツ、タマネギは、包丁で細かく刻み、ジャガイモはそのまま、すり鉢でなめらかにすりつぶし、残ったスープを適宜加えて煮る。
  2. はじめは、なめらかなポタージュ状にする。慣れてきたらヨーグルト位の固さにと、段階を追ってスープの量を減らしていく。

1人分の時は、すりつぶした材料を耐熱容器に入れ、適量のスープで調節し、電子レンジで加熱するとよい。 

あけぼの煮

[材料] (4人分)

絹ごし豆腐    80g

にんじん     40g

はくさい     20g

お手軽だし汁   200ml(ページ下 IVお手軽だし汁の取り方参照

 

[作り方]

  1. 豆腐はすり鉢ですりつぶす。
  2. にんじん、はくさいは、包丁で細かく刻み、すり鉢でなめらかにすりつぶす。
  3. 1、2を合わせて、小鍋に入れ、火を通す。

 1人分の時は、2を耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱する。

 

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I 離乳食の調理ポイント
子どもの口腔機能の発達に応じた「柔らかさ」「大きさ」にすることです。
【ゆでる】【刻む】【つぶす】等の調理操作が基本となり、水分が多く薄味です。
乳幼児は、大人に比べ、細菌に対する抵抗力が弱いですので、特に、衛生的に取り扱ってください。
赤ちゃんにあげるとき、調理の最後は、殺菌のため熱を通し、人肌に冷ましてからあげましょう。 
離乳食は、和食を基本にしましょう
固さ・味付け・量の目安
月齢や食材によって手順や組み合わせが異なります。
固さ・・初めはポタージュ状、慣れてきたらヨーグルト状に。
味付け・基本的に、この時期調味料は不要。だし汁や野菜スープでのばす程度。
量・・・1日1品(出来るだけ午前中に)小さじ1杯から始め、1さじずつ増やしま

    しょう。新しい食品を始めるときも同じ。 
離乳食作りでは、日頃あまり使わない調理方法(すりつぶす、こす等)もあるので、持っていると便利な調理器具や電子レンジ・フリーザー等を上手に利用して・・・・

出来るだけ手間や時間をかけないで作ってみましょう

あると便利な調理器具
茶こし・すり鉢兼用の食器・小鍋・小さめのフライパン・電子レンジ対応のフタ付き耐熱容器・フォーク・すりおろし器・調理用はさみ・小さいナイフ・小さいまな板・スティックミキサー・フードプロセッサー等 
電子レンジの使い方

 (お持ちの電子レンジの取扱説明書をもう一度確認お願いいたします)
電子レンジのメリット・デメリット

 (機種・ワット数により加熱時間は異なりますので注意が必要です)
・調理時間の短縮
・水溶性の栄養成分の残存率が高い
・少量の調理でも無駄がない
・殺菌効果がある
しかし、
食材や食器によっては、電子レンジ調理に適さないものもあるので、注意が必要です 。

利用上の注意
ゆでる・水分を逃がさないようにラップで包む、又は、器にフタをしてから加熱し

    ましょう
蒸す・・耐熱容器に食器を入れて少量の水を加え、ラップ又はフタをかけて加熱し

    ましょう
水切り・豆腐をペーパータオルで包み、耐熱容器に入れ、ラップやフタをしないで

    加熱する

 

II おかゆ・軟飯の作り方
作り方の違いは、水加減だけ
一度に数回分作り、1回分ずつ分けて冷凍保存しておくとよい。1週間以内で使い切りましょう 

10倍がゆ

(5ヵ月頃)

7倍がゆ

(6ヵ月頃)

5倍がゆ(全がゆ)

(7,8ヵ月頃)

軟飯

(11ヵ月頃)

カップ

1/2 1/2 1/2 1/2

カップ

3+1/2

2+1/2 1+1/2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 米は洗って水気を切り、鍋に入れて定量の水を注ぎ、約30分おいて充分に吸水させる。(注意:水の量はあくまで目安として、鍋の大きさ・火加減によって、水の量は加減して下さい。)
  2. 鍋に強火にかけ、沸騰してきたら火を弱め、吹きこぼれないようにフタをずらして、約50分煮る。
  3. 火を止め、キッチリとフタをして、約10分蒸らす。 

 

炊飯器を利用しておかゆを作る  

  1. 炊飯器に2カップ(大人用のごはん)の米と適量の水をいれる。
  2. といだ米10gを耐熱カップに入れて、水100mlを加え、かきまぜて、1の炊飯器の真ん中にカップごと入れ、大人のごはんと一緒に炊く。取り出してから、すり鉢で熱いうちにすりつぶす。取り出すときは、とっても熱く滑りやすいのでくれぐれもヤケドをしないように注意してください。

ごはんからおかゆを作る 

  1. 10倍がゆを作る場合は、ごはんと水の量は1:4を目安とする。
  2. ごはんと水を小鍋に入れ、ごはんをほぐして、火にかける。
  3. 沸騰したら、フタをずらして弱火にし、様子をみながら約20分煮る。
  4. 火を止めてきっちりフタをして約10分蒸らす。

 ごはんの固さや作る量、鍋の形状、火力などにより、出来上がりの状態が変わるので、水の量は加減してください。 

 

III 基本一番だし汁(混合だし汁)の取り方
3カップ分(出来上がり量600ml)の目安
水・・・・(660ml出来上がり量の10%増し)
だし昆布・・6g(出来上がり量の1%)+かつお節12g(出来上がり量の2%) 

 

  1. 昆布は、だしが出やすいように両端を手で裂いて切り込みを入れ、鍋に分量の水とともに入れ、30分位漬けてから弱火にかける。加熱中は吹きこぼれないようにフタをしない。
  2. 昆布の表面に小さな泡がでてきたら昆布を取り出し、かつお節を入れ、ひと煮立ちしたら火を止め、かつお節が沈みかけたら、布巾またはペーパータオルでこす。

 

IV お手軽だし汁の取り方(お椀 1杯分・150mlを電子レンジで) 
耐熱容器に水200ml+だし昆布3cm2角1枚+削りかつおミニパック1袋を入れ、電子レンジ700Wで1分30秒加熱し、茶こしでこす。(あけぼの煮に使用します) 

 

<参考>

  • 厚生労働省:平成19年3月「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいて進めていきましょう。
  • お母さんの育児を応援する「離乳ガイド」(社団法人日本栄養士会編)参照 
  • 離乳食は、食事に慣れるための練習です。食べることの楽しさを教えてあげましょう 。
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