春 やすこさん 大阪市在住
76年、漫才コンビ「春やすこ・けいこ」結成、90年結婚。舞台・ラジオなどで活躍中。
親子どうしの友達関係を大切に
−ご結婚と同時に妊娠、出産と続いたそうですが、生活自体が一気に変わることで悩んだりしたことは?

 元々、私が住んでた部屋をそのまま新婚家庭にしたんですけど、それまでは近所づきあいもあまりなかったんですよ。周りの人も私が芸能人ということで、ちょっと違う世界の人って感じだったんでしょうね。まあ、すぐ近くに実家があって、そこへ行けば皆がよくしてくれるんですけどね。子どもができて以来、やっぱり子どものためには、私たち親も近所で悩み事を気軽に話し合える友達が必要だと思いました。

−友達づくりのきっかけは?

 長女の場合は1歳になった頃からすぐに幼児教室に入れたんですよ。私が働くからとかそういうのじゃなくて、子どもにも友達をつくってやりたいし、私も同じ立場にある友人が欲しかったんですよ。その幼児教室でできた友達は今でも付き合っていますよ。
 今思うと一番大切なのは、価値観が同じ友人をつくるということですね。たとえば、同年代で同じ年頃の子どもを持っている人とかね。おそらく同じような悩みを持っていて、それをお互いにうち明けられたらいい解決策が見つかると思うんですよ。

−最近よく幼児虐待の話題がメディアに登場しますが…。

 虐待をしてしまう親って、悩みを気軽にうち明ける友人がなくて、発散できる場所もなく閉じこもってしまった結果じゃないかと思うんですよ。それと叱り方が分からないということもありますよね。

−叱るっていうのは難しいですよね

 私の場合は本当に自然体で、平気でバンッて叩いたりしてましたね。けど、どうして叱られたのかを子どもに理解させて謝ったらそれ以上叱らない。逆に抱きしめてやるくらい。それにね、親も人間ですよ。機嫌がいいときも悪いときもありますよね。それをあまり隠さずに「今日は機嫌が悪いねん」とか本当に自然に子どもに接してきたんですよ。
 親が無理をしないってことも大切。子どもの前では隙を見せないなんて考えてたらどこかにひずみが生まれてくると思うんですよ。子どもには私にとっての一番の理解者になってもらおうなんて考えていますから。

−春さんのやりたいことを理解してもらう?

 長女が生まれたすぐの頃、ドラマのロケが続いていて私の母親に子どもを預けたりしてたんですけど、やっぱり子どもが気になって3時間おきくらいに家に電話してましたね。私自身、そこまで子どもが気になるって思ってもいなかったんですよ。それで、仕事を縮小して、子育てを中心に考えるようになったんですね。でもそろそろ仕事を増やしていこうかなって考えてます。

−子どもさんに手が掛からなくなったからという判断ですか?

 それもあるんですけど、私たちの仕事ってメディアを通じて目に見えることが多いでしょ。うちの場合、私がテレビなんかに出てると子どもが自慢するじゃないですけど、喜んでくれるんですよね。頑張ってるお母さんの姿を理解してくれてるっていう感じですね。それも親が頑張って行こうっていう原動力になると思いますよ。

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